3Kと呼ばれる仕事の実情とは

3Kとは、キツい、汚い、危険という、働く上で良くないとされる3つの要素が揃っている仕事のことである。それぞれの単語の頭文字を取って、3Kと呼ばれている。また、帰れない、厳しい、給料が安いの3要素で3Kと呼ぶ場合もある。そして、実際に3Kの要素を備えている仕事は少なくない。日本では、労働者よりも、雇っている側の方が偉いという構図になりやすい。さらに、他に就く仕事がない労働者が少なくない。その結果、3Kの仕事であっても、我慢しながら働く労働者がいるというのが実情である。

ただ、3Kの要素を備えている職場では、長く働き続けることが難しい。新しい労働者を雇ったとしても、数週間から数ヶ月程度で辞めてしまうことは珍しくない。その結果、人手不足になっている業界は多い。そして、そのような業界で成功を収めるために、3Kのイメージを払拭しようとしているところが増えつつある。3Kでなくすることで、人材を集まりやすくし、競合他社と差を付けようとする形だ。具体的な例としては、職場をリノベーションして衛生的にしたり、危険な場面で人の代わりに作業をする機械を導入したりするなどが挙げられる。

したがって、それまで3Kのイメージが強い業界であっても、職場によってはそこまでキツかったり、危険だったりしないかもしれない。しかし、3Kを改善しようとしている職場は、あくまでも少数派なのが現実である。実際には、人を使い捨てにすることが前提のところが多いため、労働者は職場をしっかりと見極めなければならない。